映画

○○な時に観る映画 reel.1 「人生最高!と思いたい時」

ごきげんよう!連載執筆者のうねです!

いよいよ空も冬の雲、鍋と映画が美味しい季節がやって参りました!

この特集記事では、「○○な時」にオススメな映画作品を約1000本のライブラリーの中から厳選

さまざまなシーンに合わせて毎週1~3本ずつ、主にハリウッド映画を中心に時代とジャンルを問わずご紹介していきます

作品の観どころからトリビア、果てはマニアなネタまで徒然なるままに書き綴っていきますので、どうぞよろしくお願いします!

第一回目、本日の○○は「人生最高!って思いたい時」

そして特集のオープニングを飾るのはこの作品

1946年のアメリカ映画「素晴らしき哉、人生」(現題 ” It’s a wonderful life  ”)

素晴らしき哉、人生!主人公の妻を演じるのは「地上より永遠に」(1953)でアカデミー助演女優賞を獲得したドナ・リード。彼女の感情を抑えた、けれど芯のしっかり通った名演はさすがの一言。

映画の始まりはクリスマスイヴの夜、

橋の上から自殺を図ろうとする男

そこへ一人の老人が現れてこう言います

「もしも君が生まれてこなかったら?その世界を見せてあげよう・・・」

 

この映画、一言であらわすと主人公の「挫折に次ぐ挫折の物語」、です

やりたかったこと、行きたかった場所、就きたかった職業

彼が幼いころから思い描いた夢は、現実という壁を前にことごとく砕けていきます

それでも家族のため、故郷のため、彼は一生懸命働きます

しかし追い打ちをかけるように、彼はふとしたことから莫大な借金を背負ってしまいます

そこで冒頭の橋のシーン

彼はそのまま死んでしまうのか!?そして老人が見せた世界とは!?

・・・気になりますねーー!(笑)でも続きは本編を観るまでお楽しみに

この作品、1946年の公開当初はあまりヒットしませんでした

しかし時代を経るごとに人々がその価値に気付いたのか、

今ではクリスマスの定番映画として、アメリカの人々に深く愛され親しまれています

評価はそれだけにとどまらず、アメリカの映画学校では「映画の教科書」として教材に用いられ、

あのスティーブン・スピルバーグ監督も「最も好きな作品の一つ」と語っているほど!

この作品、最大の特徴は、観る人の価値観や宗教、国境や人種に物語が全く左右されないことでしょう

神様に祈るシーンはありますが、キリスト像や讃美歌は出てこず、

天使は出てきますが、翼もないどころかその姿は銀河系やら惑星やら宇宙の天体です(笑)

だから誰しもが共感と感動を分かち合うことができる

そんな古き良きアメリカの、懐の深ーーーい映画なんですね!

主演は「アメリカの良心」と謳われた名優、ジェームズ・スチュワート

Annex_-_Stewart,_James_(Call_Northside_777)_02この他、彼主演のおすすめはサスペンスの巨匠、アルフレッド・ヒッチコック監督の「裏窓」と「知りすぎていた男」。額に滴るリアルな汗、犯人との緊迫した攻防。必見です。

監督は二度のオスカーに輝き時に社会派、時にコメディと、その生涯にわたって人の心を描き続けた名匠、フランク・キャプラ

f-capraキャプラ監督、1934年のアカデミー賞受賞式でやらかした。司会が「監督賞はフランク!」と叫んだので、喜び勇んでステージへ。だけど受賞はフランク・ロイド、まさかのフランク違いだった!そんな赤っ恥のキャプラ監督、翌年になんと本物のオスカーを獲得!雪辱を果たした!

作品を観終わった後の、あの爽快感は何度も観ても決して色あせることはありません

鑑賞後はあなたもきっと、大切な誰か、大好きな誰かに会いたくなるはず!

そしてこう叫びたくなるはず!

「It’s a wonderful life !!!」

はい、ということで本日の作品は1946年のアメリカ映画より、「素晴らしき哉、人生!」でした!

それではまた、次回の「○○な時」でお会いしましょう!

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映画を観ながら、こう考えた。 借りたビデオはよく止まる。 新作の宣伝には流される。 テレビの画面は窮屈だ。 とかく映画は映画館に限る。 なんてことをふと考える。 そしてまた映画を観る。 ふりをしてベビースターを食べながら、 このプロフィール書いてます